+81 DANCE STUDIOは光だ
7月28日昼頃、私は膝がカクンと落ちた。
そのまま椅子に座ったけれど数秒間周りの音が聞こえなかった。
数秒後、周りの人が私に話しかけていることに気が付き、必死に会話についていった。
まあ、そうなるよな。
と、頭の中で思ってもやはりすぐに前を向けなかった。
次の日には割とケロッとしていたけれど、当日はいろいろ考えた。
万物は順番だ。本当にそうだろうか。
順番だとしたら誰も何もあきらめずに生きているだろう。
芸能人ではない私ですらいろいろあきらめたことはあるし、私があきらめた夢を友人が叶えてトラウマのようになったこともある。
彼らは今、何かわき目も振らずに前に進める環境にいるのだろうか。
これが最も大きい気持ちだった。
さらにもっと突っ込むと、今彼らを見つめて、彼らの向かうべき方向を見出し、船頭のように導いてくれる人が彼らの近くにいるのか、と考えた。
私は2019年の夏には彼らのことを追っていなかったので、同時進行で同じ状況にいたわけではないけれど、オースティン・マホーンとのコラボライブや、初の主演冠舞台が控えていたし、さらに言えば8月8日の直後にSummerParadiseがあったということを知っている。
彼らも、直後にサマパラがあってファンと一緒の空間を作り出せてよかった、と言っているのを見たので、当時のファンも彼らも多少なり心強かっただろうと思った。
しかし、今年の夏は違う。
7月16日に全国ツアーが終わり、次のめぼしい現場は3か月後。
このナーバスな期間に彼らもファンに対して安心材料としての現場がなくてつらいのではないかと思ったし、私もつらかった。
正直、直後に一回彼らのパフォーマンスを生で見ることができて、生で彼らの言葉が聞けたら少しは安心できたような気がした。
しかし、それができなかった。
各グループ、決意表明がブログでされる日々が始まった。
彼らもほかのグループと変わらず、決意表明されたが、彼らの言葉は他者を圧倒し、焦らせるような強い言葉は少なかった。
だからこそ、この最中にライブができ、MCで「次にデビューするのは俺らです」というようなことを表明できる人たちがうらやましかった。
別に彼らの本当の性格を知っているわけではないけれど、穏やかで、優しいのだろうと思う。
だからこそ、本音を言う時も言葉を選び、他者を焦らせたり苦しめるような言葉は使わない。
しかし、この状況でそれでいいのか、と考えることが増えた。
「残酷さもエンターテインメントになる」と宮近くんは2019年に語った。
確かにそうかもしれない。私は彼らを結局画面越しのショーのように見ているから。
しかし、その当事者は何者かを演じてその状況に置かれているわけではない。
彼らの人生に何回「残酷さ」が降りかかったのだろうか。
考えてもどうしようもないのに何回も考えた。
7月28日から私は闇の中を進んでいるような気持だった。
8月25日、一気にざわめいたのを感じた。
「+81 DANCE STUDIO」というチャンネルができた。
何だかわからない。けれど歴代のジャニーズの曲を踊るらしい。
そこから徐々に情報が解禁されていく日々を過ごした。
完全に「+81 DANCE STUDIO」は光だった。
どこに進んだらよいかわからない。
この先に救済があるのかもわからない闇を進んでいたけれど、彼らが進んだ先には、彼らが最初に集結するきっかけになった「ダンス」があった。
そう思ったとき、「彼らが路頭に迷わずに、わき目も振らずに進めるものがあった」と思ったし、「彼らが進むべき道を見出してしっかり進めてくれる人がいた」ということに気づいて、すごくうれしかった。
彼らを知ったきっかけは様々だと思う。
YouTubeが面白いとか、顔が好きとかいろいろあると思う。
でも、私の中の根っこにある、「彼らのダンスが好きだ」という気持ちがこれでもかと救われたような気がした。
様々なファンが「これを待っていた!」と歓声を上げた。
アイドルが提供してくるものとファンが求めることが合致することが難しい中で、アイドルとファンの間で「幸せ」の認識が一致していることが本当にすごいと思った。
どうして強い語気で7月28日に気持ちを表明してくれないのか、と疑った自分がいた。
あまりにもみんなの言葉が優しさが強かった。
それが悔しかったけれど、違った。
彼らには、あの時すでに新しい時代が始まる期待と高揚感があったのだと思った。
デビュー組、Jr合わせても様々なグループがいる。
その中から「ジャニーズ事務所の伝統を守る」ようなプロジェクトに彼らが選ばれたことがうれしかった。
さまざまなところで「ジャニーズらしからぬ」「アイドルらしからぬ」が注目されている今、原点に立ち返るプロジェクトに彼らが選ばれた。
「TravisJapan」という、メンバー入替も激しく、それこそ「残酷さ」を何度も経験した歴史の長いグループが、この屋号を長い間守って、今も新しいものを生み出せているのは、彼らが真摯にダンスに向き合ってきたからだと思った。
屋号に「Japan」が入っている。
そんなグループが「+81」という「日本から世界に発信するときの数字」を背負ったプロジェクトを行っている。
なんて明るい世界だろうと思った。
現時点では嵐、TOKIO、少年隊、光GENJIと、4グループの曲をカバーした動画がアップされている。
私はアップされた「花唄」を見て泣いた。鬱屈とした生活の中で圧倒的に光だった。
噂は広がり、少しずつ、様々なグループのファンの方が見てくれるようになっている。
そして喜んでくれている。
それは彼らが先代の楽曲、歴史に敬意を払ってカバーし、それが伝わっているからだと思う。
2019年、辛酸を舐め、臥薪嘗胆の勢いで進み、2020年に華々しいイベントが彼らを待っていた。
2020年、コロナウイルス蔓延で未曽有の事態に巻き込まれた。
「とにかくタイミングに恵まれない」という声を何度も聞いた。
タイミングも才能のうちだ、と苦しくなることもあったけれど、
大器晩成とはこのことだったのかもしれない。
彼らが大切にしてきたものも、守ってきたものも、彼らも、私たちも何も間違ってなかった!
2021.09.14
無題
私が中村海人をはっきり「応援しよう!」と思ったのは2020年3月だ。
それまではほかのグループが好きで、でもこのグループも気になるな、というような気持で見ていた。
最初は元太、松倉君が気になって、だんだん宮近さんに興味を持って、応援するならその中の一人かなーと思っていた。
中村海人を応援するようになって1年半たった。
中村海人という存在は私の中で非常に大きいものになっている。
彼がブログを更新するのを毎日楽しみにしているし、
写真や雑誌が発売されれば見に行って買うし、
彼が楽しそうなだけで私はとても元気になる。
この1年半の間、どのように応援していたか。
2020年3月はコロナウイルスの蔓延がはっきり脅威になったころだった。
私はENTER応募していなかったし、光の王も「すごいなー」くらいに思っていただけだった。
もともと好きだったグループのファンクラブに入ったばかりで、せっかく入ったのにすぐにほかのグループに移るのはもったいないなと思ったため行動ができなかった。
2020年3月、鬱屈とした日々に「ハケンの品格」「中村海人出演」を知り、「この人だ!」となった。
ライブはない。
舞台もない。
でもドラマと隔週のラジオがあった。
YouTubeがあった。
インスタグラムで毎日投稿があった。
IsLandTVでご飯をたべた。
ブログが自由投稿になった。
「自分が赴く必要のない媒体で画面越しの応援」ができた。
もともとライブに行ったことがなかったので、それで十分満足していた。
あとはキスマイのDVDを見て後ろにいる中村海人を見たり。
それだけで満足していたところでサマパラソロコン配信。
有観客でやる予定だったライブをやむなしで配信にするのではなく、
最初から配信で行うものだったので、お金を払えば全公演見ることができるという最高のシステムだった。
そんな中での賛成コン全落選。
私が中村海人を応援し始めて初めてのことで相当ショックだった。
コロナ感染での延期、緊急事態宣言下での全国ツアーと、このまま応援していていいものかと悩むこともあった。
ほかのグループの人に執心することもあったけれど、やはり中村海人を応援するのが一番面白かった。
生で見ることもなく、ひたすら映像で見続ける日々を送っていた私に、友人が虎者当選の連絡をくれた。
私はついに神様のように思い続けていた人を生で見ることができる。
そう思うと非常に嬉しいが、反面すごく怖いような気持になる。
ずっと「居ない」と思っていた神様の存在を確認したとき、私は私でいられるのだろうか。
7月16日が特別な日になりますように
2019年8月8日。あの頃私はまだジャニーズを知らなかった。
其の数か月後、デビュー組を好きになり、秋ごろに8月8日がどういう日か知ったような感じだった。
その後2020年になるころにはTravisJapanを好きになり、中村海人のオタクになっていた。
2020年はなんだか楽しいことが起きる気がすると思っていた。
実際ENTER1234567も決まっていたし、光の王もあった。
8.8から始まったのはTravisJapanだった、と言えるような気がしていた。
しかし、春になるころには未曽有の事態に巻きもまれ、「楽しい予感がするもの」たちはどんどん無くなっていった。
これから彼らはどうなるのか、と不安だった。
ほかのグループのオタクだってきっと同じだ。しかし、なぜだかほかのグループにおいて行かれているような感覚になっていた。
全国ツアーが決まり、また再びいい雰囲気が流れ来ているように感じた。
しかし、度重なる緊急事態宣言による延期、メンバーのコロナ感染など、とにかくうまくことが運ばない。
4月がオーラスだった予定のツアーだったが、結局7月になった。
今回のツアーに私は行っていない。
当たらなかったからだ。
当たらなくとも、いろいろな手段を使っていくことはできるが、私にはそれができなかった。
そのため、今回は配信もないし、何も見られずに終わるのか、、と思っていた。
しかし、オーラスに配信があることが決定した。
しかも、オーラスの日程も何度か変更になったが、そのたびにオーラスに配信がついてきた。
オーラスにしつこくついてくる配信。
無力なJr担は「何かあるのではないか」と、期待をしてしまう。
オタクの友人とも、期待はしたくないね、と話していた。
というのも、ENTERの時に二人で死ぬほど期待をして結局何もなかった苦しい経験があったからだ。
苦しいのはオタクだけではない。というより、本人たちのほうが苦しいだろう。
青春を捨て、人生をかけている。そこでいつ芽を出せるか。
7月16日、TravisJapanにとって、大切な記念日になりますように。
2021.7.16
無題
私は今日大きな収納ボックスを買ってきて、部屋に飾ってあった顔うちわやポスターを入れてクローゼットに仕舞った。
これは私にとって心が動くようなことだった。
ちなむとこれは担降りブログではありません。
今彼らは全国ツアーを行っている。私は今回応募するも全滅。制作開放や復活当選した!というツイートも何度も見かけたが、私には何も来なかった。
今回のツアー、いけた人間といけなかった人間の間に非常に大きな溝があるように感じる。もしかしたら今までのライブや舞台も同じだったのかもしれない。しかし、私はどうしても溝を感じてしまう。
ライブに行けていないので当然新曲は知らない。
今回のライブでの演出も知らない。
セトリは回ってきたし、ライブレポも回ってくる。
どこかで本人たちがライブをやっていることはわかるけれど、私は何も知らない。
私はこの界隈に来て2年半くらいたっただけなので、ほかの人たちに比べると知識も浅ければ、この界隈の常識も知らない(知らないというよりは自分の常識内に落とし込み切れていない)。
そのため、何度も同じタッチのイラストで各公演のレポ漫画が回ってきたり、何度も同じアイコンのアカウントからレポが回ってくるのを見て、「そこまでしないとついていけないんだ」と痛感するようになった。
私は別に金銭的にチケットを購入できないわけでもないし、遠征ができないわけではない。ただ、どこかからチケットを購入するという行為に抵抗がまだある。ここで、この界隈の感覚を自分の中に落とし込めていないんだな、と感じる。
実際問題、高額転売は違法だし、逮捕されている人もいるので犯罪だけれど、やはりそれでも横行するし、同行者探しやお譲り先探しだってたくさんある。
落選して文句言うくらいなら名義二桁作ってから言え、という旨を述べている人もいたけれど、私の中で落とし込めなかった。
そういうものが12月23日の当落発表日からずっと続いた。
簡単に言えば「好きでいたいのに疲れる要因が多すぎる」ような日々だった。
どうしてもこの世界は数の張り合い、使った金額の張り合いが発生する。そんなもの、この界隈に限ったことではない。しかし、それに疲れた。
ライブに行く余裕はあったけど今回は縁がなかった(し、当落直後自担がコロナに罹り、チケ探しする元気がなかった)。きっとそんな人がたくさんいる。
今の情勢を見て、職業柄行けない人だって、住んでいるところ的に行けない人だってたくさんいるはず。そう思ってもツイッターを見てもなぜかライブに行った人の言葉しかタイムラインに流れてこない。
私がこの期間で堪えたのは、ライブでしか発表していない曲をテレビで放送した日だ。
タイムラインには「ライブで見れたからまた見たかった!」とか、「この歌詞ライブでは聞き取れなかったけど、こう言ってたんだ!」というような、聞いたことのある人の感想で埋め尽くされていた。
ライブに行けなかった人の言葉はどこにもなかった。
もしかしたら私のように静観している可能性もあるけれど、「どこかに行ってしまったのかな」と考えるようになった。
この期間、少しずつ公式側からも「ライブに行けた人」「ライブに行っていない人」で分けられているように感じることが増えた。
自分が見ることのないライブの裏側密着動画がツアー序盤に無料動画サイトに上がった日。
ライブでしか披露されていない曲を、ツアー中にテレビで披露した日。
公式側からのブログに「来てくれる人」に向けて言葉をかけられた日。
友人とも話していたけれど、圧倒的に彼らが発する「みんな」に、ライブに行けない人間が入れていないような気がしてきた。
そもそも私はデビュー組にハマりこの界隈に入ってきたので、ツアー密着動画はツアーがすべて終わり、DVDが発売され、ほとんどのファンが目にできるようになってから特典映像として見られるものだったし、新曲も何らかのメディアで公表されて知るようなことがほとんどだと思っていた。
しかしメジャーデビューしていない彼らに「新曲」が渡されたとき、それはデビューしていないがために「公」で発表することができず、内々でやるライブでしか披露できないと思うと仕方がないのだけれど。
「誰も取りこぼさない」って何だろうと思うことが増えた。
この数か月、ライブに行けなくても好きでいられるように頑張ってきた。
でも、ちょっとずつ燃料切れになってきた。
単純にこの界隈のシステムが私に向いていないんだろうな。
だんだん心の底から好きだった自担を見ることができなくなってきてきた。
あまりに心をすり減らし、応援することが苦しくなり、信頼する人にその気持ちを吐露した。すると、
「好きでいることが辛くなったり、もう応援することをやめようと思っても、今持っているものを手放したりしないでどこかに仕舞えばいいよ。それで気が向いたときに仕舞っておいた箱を開けて懐かしんだり良いなって思えばいいよ。」と言われた。
それを聞いて、「一回全部仕舞おう」と思い即行動に移した。
仕舞っているとき、購入したときの気持ちや、見て「格好いい!」と騒いだときのことを思い出した。
見たり応援することにつかれたんだから気が向くまでは仕舞っておけばいい。
すぐ開けたっていいし、ずっと仕舞いっぱなしで忘れちゃってもいい。
応援ってたぶん無理することじゃない。
配信ライブが控えているのにどうしても気が重くなっていたけれど、見てまた「いいな」と思えたらそれはそれでいいし、今回で満了!と思えたらそれはそれでいいのかもしれない。私にはそういうのが向いていると思えた。
見る人が見たら腹が立つかもしれないし、あえてこんなことはてぶろで書くことじゃない、と思われるかもしれないけれど、たまに自分の気持ちを文章化して発することがストレス発散にもなるし気持ちの整理にもなっているので放っておいてください。
2021.5.15
好きなものを「好き」と言わせてほしい
SNSが発達したことと、膨大な情報を手軽に見ることができるスマートフォンが普及したことで、とにかく情報過多だなぁと思うことが増えた。
大学生のころは休日にインスタグラムを見て、部活の人同士で遊んでいる姿を見て、「ストーリーがなければこんな惨めな気持ちにならなかったな」と思うことがあった。
ツイッターだって、自分で検索しなくとも勝手に求めている以上の意見や情報が入ってくる。
今は情報が手に入りやすいというより、情報に食われているような状況になっていると思う。
「知らなければ悲しくはならないでしょう」と、有名な歌の歌詞にあるが、これは万物に当てはまると思う。
目に入れたくないもの、知りたくなかったこと、それらの存在すら知らなければ自分の中にその事実が混入してくることはなかったので、「知らない」ということは「幸福」な状態だと思う。
ただ、今はいやでも情報が入ってきてしまう。
この、情報過多になりやすい状況で私が悩んでいることは「好きなものを好きだと言いにくい」状況だ。
これは、私が好きだと発信したことによって誰かを傷つけてしまうという方面での気配りでは一切ない。
「私が好きであるもの」に対するマイナスな意見が私の中に入ってきてしまうせいで、好きであるはずのものに感情を向けにくくなってしまっているということだ。
私は今TravisJapan、さらに言えば中村海人が好きだ。
TravisJapanの発信してくれるもの、作り出すもの、もっと深く言うと「私が見ている彼ら」が好きだ。
そういう同志はたくさんいる。たくさんいるけれど、すべての同志が同じような熱量とスタンスであると思い込み始めてしまう瞬間があった。
ツアーがあればほとんどの公演に入りその熱量を報告する方、いろんなアイドルが好きでその一つが彼らである方、公演に入って現地でオタク友達と集まっている様子をツイートする方。
私はチケットを積んだり買ったりはしないし、雑誌も気に入ったものしか買わない。グッズや写真もビジュアルが気に入らなければ買わない。
「この方法が私にとって一番適している」というのが正しい表現かもしれない。
「アイドルとファンは都合の良い関係で良いと思う」と、とあるアイドルが言っていたが、本当にそれに尽きると思う。
それぞれに正しい応援の仕方があり、適した熱量があり、信条にあったお金の使い方があると思う。
情報が簡単に手に入るせいで、どうしても大きなお金をアイドルに投じることのできる人間の声が大きくなり、いろいろな人に届く。
一時期はそれにイライラしていたが、「それがその人の信条に適している」と思えるようになってから何も感じなくなった。
そもそも、好きなものも、それに投じるお金も、時間も、その人のものでしかない。その派手さに眉をひそめても仕方がない。私はお金を使えない人間なので、むしろお金を投じられる人がうらやましくもなったりならなかったり。
もっと具体的な話になると、私は彼らのYouTubeが一週間の楽しみの一つだ。
一時期「無料コンテンツに対する苦情は~」みたいな話が炎上したりもしたけれど、今になるとそうだなと思う。(彼らが発信した言葉なのかはわからないけれど)
無料なのだから、気に入らなければ見なければいいし、気に入らないことを大々的に公表するべきでもないように思い始めた。仮に購入させられたものだとしたら話は変わってくるが、あちらが無料で誰でも見ることができる媒体を通じて娯楽を提供してくれているだけの話だ。そんなもの誰も「見ること」を強制されていない。
その、強制されていないオタ活において、「どこまで情報を追うか」も個人のオタ活の信条の自由だと思う。
私はYouTubeを楽しみに思うし、ラジオも元気の源だし、この目で見られないことは残念だけれど、今日もどこかで中村海人がライブをしたり、だれかと生きていると想像するだけでいい。別にこの考え方を全オタクに強要しない。
ただ、違う意見を私の中に入れてほしくないだけだ。
好きなものに対しての熱量は誰一人として同じなわけがない。
しばらくアイドルから離れていた方が今回のツアーに入り、
「やっぱりここだと思えたし、いろいろふらふらしててもここが戻るところだと気づけた」と言っているのを見て、他人ながら良かったという気持ちに溢れて感動してしまった。それでいい。これも「アイドルとファンという関係だからできる都合のいい関係」だと思う。
アイドルに全財産費やす人がいてもいいし、いろいろなものが好きだけど実家のようにたまに戻ってくる人がいていいし、テレビでたまに見るだけでも好きという人がいていい。
私にだって守りたい信条がある。
私にとってTravisJapanも中村海人も生きる原動力になっている。
「積んでまで公演に入らないくせに?」という人がいるかもしれないけれど、それはその人の信条であるし、私にとっては「私が見ている彼らがすべて」だからまぎれもなく正しさであり、間違いはない。
だから、彼らの作り出すものも、存在も、ラジオもYouTubeもライブも、
全部好きだと言わせてほしいです。
アイドル、ギャグをやめてくれ
ここ最近ずっと考えていたことがなんとなくまとまったのでしたためてみようと思います。
私はどの界隈に居ても面白い人が好きです。さらに「面白い」を細分化すると、
「面白いことが言える人」が好きです。
なので、芸人を特段追ったことはないけれど、芸人という「自分の話術だけで何億も稼ぐ人種」に非常にタレント性を感じます。
私はアイドル、もといジャニーズを好きになって1年半くらい経ちました。
今まで追っていた界隈とは違く、歌うだけではなく踊ったり、しゃべったり、顔が綺麗だったりと、それもそれで「身一つで経済を動かす凄さ」を感じてリスペクトを感じます。
ただ、最近はいろんなアイドルが出てきた背景もあり、歌う、踊る、だけでは差別化が厳しい時代になっているのだろうと感じることが増えました。
大人気グループの人気メンバーが頓珍漢(リスペクトも込め)な発言をしてお茶の間を沸かせたり、「高学歴」と銘打って大学での勉強から飛び出したような複雑な問題まで挑戦できるアイドルがいたり、と様々なアイドルがテレビに出ているのをよく見ます。
「ダンスが上手い」「歌が歌える」という状態は裸なのだろうと思いました。そこに「息をのむほどの美貌」や、「驚異の足長」、「高学歴」、「頓珍漢」という武器を持つことでやっと「お茶の間」という全肯定してくれる人間以外も目にする現場に立つことができるのだろうと思います。
テレビ側もその需要に気づいているようなので積極的に番組に組み込んでくれるんだな~と思って見ていました。
その「武器」は本当にたくさんあります。
俳句、楽器、料理、専門知識など、「所詮ジャニーズ」という茶の間のレッテルをはねのけられるように頑丈な武器を手に入れるべく、皆すごく努力をしているのだろうと思いました。
その中でずっと思っていたこと。
格好つけることを忘れないでほしい
です。
最近ではお笑い芸人の大会に乗り出すアイドルもいて、本職の人に負けないように努力をしていたところ、まさに本職の方に「アイドルがそれをしたらいけない」と言われているのを目にしました。
これが私の最近の違和感でした。
どんな武器を手に入れていっても、格好つけることを忘れないでほしい。
アイドルの裸の状態は「歌を歌える」「ダンスを踊れる」と書きましたが、さらに前提に「格好つける」ことがあると思います。
確かに裸の時に、何か武器を持たないと、と思いギャグや一発芸という武器を手に入れようと思う気持ちはわかりますが、それを続けることで「格好つける」ことができなくなり、ファンとの需要と供給に乖離が生じるな~と思います。
どの業界でも長く其処に居ると需要がわからなくなり(勝手に需要を都合よく解釈し)、実際には全く求められていないものを提示し続け、顧客が離れる例があると思います。
そもそも、「ギャグ」や「一発ギャグ」のようなスベるリスクを含むことに挑戦して、案の定スベる好きな人ほど見ててつらいものはないし、その共感性羞恥に耐えられず、もともと「需要」を生んでいたファンが離れることもあるよな~と思う。
実際に私も元々推していた人が、あるころからふざけるようになり、音楽番組でもふざけ始め、格好つけなくなったので徐々に冷めていったことがあります。
少なくともアイドルを推している人間は、その対象が「格好いい」姿を見せてくれたことで推し始めるのだろうと思います。
だからこそ、入り口と中身が違うのは悪いことではないにしても、出口を探す要因になりかねないと思いました。
最近ずっと、自ジャンルのファンが「推しのギャグ化」に苦しめられているのを見ていました。そんなとき、過去のおぎやはぎのメガネびいきを聴いていて興味深い内容を話していました。
その頃の話題は木村拓哉さん主演の「グランメゾン東京」が放送されていて、それについての話題でした。
小木さんが「キムタクは今のアイドルがやらない『こちらが恥ずかしくなるくらいの格好つけ』をしてくれて嬉しい」と話していました。アイドルは本来そういう姿を見せ続けるはずなのに、今は何となくそれが恥ずかしいみたいな空気がある。アイドルは一回格好つけることを恥ずかしがったり、ネタに走ると「格好いい」に戻れない、と。
矢作さんが「今でもそれをやってくれているのはSexyZoneの中島健人くらい」と言っていて私の中のモヤモヤしていた部分が明るみに出てきました。
ケンティーを見ていて、ずっとこちらが恥ずかしくなるような甘いセリフを投げかけてくる(しかもちゃんと嘘みたいにときめける)のに、おなかを抱えて笑ってしまうようなことも行ってきます。茶の間が笑っているときもずっと「格好つけている」のです。この法則に気づいたとき、ケンティには誰も勝てないとなりました。
と、同時にアイドルってそういうものだよな、と思いました。
2020→2021のカウコンのオリジナルスマイルのケンティーも、バラエティで笑いを生んでいるケンティーもずっと格好つけているし格好いいのです。
根っこがずっとアイドルなのに、笑いや王子様、さらには文化の方面にも強い武器を持っているのを見て、グッと来てしまいました。ここまで褒めても私は中島担ではない。
茶の間が「なんか好き」と思えるアイドルってそういうものなんだろうなと思いました。
Kis-My-Ft2のみやっちだって、あんなにオタクなのを前面に出してても、いくら一発ギャグをやっても、根っこに「ファンはお姫様だし、俺は王子様」という芯があって、「アイドルが楽しい!」と公言しているからよいギャップがあって王子様でいるんだろうなと思います。すごいよとしくん。
アイドルは格好つけることから逃げたり、笑いに逃げると格好いいに戻れなくなる。
この言葉によって笑いに逃げる怖さが生まれますが、「格好いい!」と思って応援し始めたアイドルが「格好いい」に戻れなくなったり、ファンが求めていない二面性として「笑いのようなもの」を提示してくるのはさらに苦しかったり怖いことになるだろうなと思います。
面白いものやギャグは芸人さんに求めます。これが正しい需要と供給です。
アイドル側が求める「武器」にギャグが必要だとしても、それをその人に本気で求めているのではなく、入り口であったはずの「格好いい」は大切にしてほしいな、という話でした。
アイドルは皆、誰かの王子様である仕事なのです。よろしく。
2021.2.8
ジャニーズのお陰で2020年が「忘れたくない1年」になった
私は今まで生きてきて、大不況に巻き込まれたこともないし、戦争や紛争に巻き込まれたこともない。比較的平和に生きてきたので、2020年の幕開けとほぼ同時に訪れたコロナ禍は私の人生において大きな出来事だった。
2020年3月、私は大学4年生だったので、4年間続けていた部活の卒業ライブはコロナの影響で本番1週間前に大学からの命令で中止になった。
当然卒業式も中止になり、4月から社会人になる苦しみを大学の同期と集まって話すこともできなくなった。
本当に「当然」だったことはほとんど禁止になり、1人で4月の入社を待つことになった。
時は過ぎて2020年11月22日、オタク友達と電車に乗っているときに、
「今年、すごく楽しかったよね」という話で盛り上がった。
こんなに今までの日常に制限がかけられ、不自由だらけなのに自然とそう思った。たくさんの方々が苦しんでいる中で楽しかったというのはもしかしたら不謹慎なのかもしれないけれど、「こんな状態だから」と多様に私たちに楽しみを作り出してくれたジャニーズ事務所に敬意を払ってそう思うことにした。
確実に今年はジャニーズのアイドルに救われていた。
これは紛れもない事実だ。
2020年という、歴史に残るであろう1年間を私がどのように生きていたのか、文章にして残したいと思ったので、1月から振り返っていくことにしました。
2020年1月
2020年1月を迎えたとき、ジャニーズのKis-My-Ft2のツアーが発表され、あこがれの人に逢えるかもしれないという期待を抱えていた。
私はキスマイと2019年に出会って、辛い日々を助けてもらっていたので、凄く嬉しかった。
大学の同期にも「キスマイのツアーが発表された!」と話し、良かったねと言われたし、絶対に行ってやると思っていた。
中国が旧正月を迎えたころ、東京でアルバイトをしていた私に母が「バイト先に外国の人がたくさん来るでしょ。最近海外で肺炎が流行っているらしいから気を付けて」と言ってきた。
2020年2月
キスマイのツアーの当落があった。
結果は当選。東京ドーム自体行ったことがないし、バンドのライブしか見たことがないので一人で行くのは心細かったけれど、キスマイに逢えるのが本当にうれしかった。
この頃街でもテレビでも盛んにコロナの話題が出始めていた。しかしこの頃まだ部活はあったし、マスクも主流ではなかった。
ニュースでは「ダイヤモンド・プリンセス号」の話題が連日入ってきて、少しずつ異常な事態だと思い始めた。
確か2月の最終週に部活の卒業ライブを中止にしろと学校に言われ、不穏な空気が流れ始めてた。ただ、その頃はまだ中止にされることに疑問を持っていた。今とは大違い。
2020年3月
3月の初週にあった卒業ライブは中止になったけれど、悲しんではいけないような空気があった。悔しくて泣いてしまうとこの事実を現実だと認めることになると思った。3月半ばにあった卒業式も中止になり、このままどうなるのだろうと思った。
3月の最終週、東京アラートが出て、大学の友人との最後の約束はすべて中止になった。
3月25日、楽しみにしていたキスマイのツアーが中止になった。
絶望した。このまま楽しみがすべて中止になるかもしれないのに、あと数日で連日テレビで「危険だ」と言われている東京で働くことが怖かった。
楽しみをすべて奪われて、それでも満員電車に乗って仕事をすることがわからなかった。
しかし一つ楽しみが生まれた。
ジャニーズ事務所が3月29日からYouTubeで配信ライブをすると発表した。
この状況で批判されないか、メンバーたちは大丈夫かと心配になったが、社会人になる前の最後の楽しみになったし、「あと何日だ!」という久々の感覚になった。
3月25日、初の配信ライブが始まり、「アイドル達がキラキラしている」という事実に涙が出た。
キスマイはおそらく4月からのツアーでやろうとしていたんだろうなという曲をやっていた。
ジャニーズJr.のTravisJapanは山P先輩のバックを立派にこなしていた。
SixTONESの"Laugh" In the LIFEの中でジェシーが
「皆さん、負けるなよ 笑顔忘れずに!」
といったところで号泣した。(今も見直して泣いてる)
確かに最近暗くなるばかりで笑ってなかったな、と思ったし、ジャニーズの人たちは私の希望だと思った。
あと個人的に「ハケンの品格」というドラマにTravisJapanの中村海人くんが出るというニュースを見てはっきり「この人の担当になろう」と思えたことは大きな出来事だった。担当になるきっかけは人それぞれ。
2020年4月
正直あまり覚えていない。
中村海人くんの誕生日に1話放送が決定していた「ハケンの品格」はコロナの影響で撮影が止まり、延期に。
色々なことが制限されてるのに、それでも電車に乗って会社に行くストレスで記憶があいまい。人はあまりに辛いことがあるとそこの記憶が抜けることがあると聞いたけれど本当かもしれない。
2020年5月
この頃はもうはっきりトラジャ担になっていた。というのも、自粛期間中にジャニーズJr.は毎週更新のユーチューブもあるし、IsLandTVはJr.はみんな鬼の更新率だったので嫌でも見るし、どんどんのめりこんでいった。
あとはTravisJapanが5月から毎日メンバー交代でInstagramでテーマに沿って写真を投稿してくれた。これは1週間体験するとわかるけれど、2週目から気づけば毎日「今日の21時に〇〇くんの写真が投稿される」という喜びが習慣化され、些細なことだけど毎日朝起きる喜びを作ってくれていた。
2020年6月
「ハケンの品格」が無事始まって毎週水曜日に楽しみが増える。三田くんを演じる中村海人が、一生なることのない「新卒」を演じ、その姿を見られたのはなんだか感動した。
この頃3月から会えなくなっていた大学の友人と会い、その日に「HappLiveWithYou」のタイムテーブルが発表される。
悩んだ末にジャニーズJr.の日を購入。水曜、木曜に加え、この日も楽しみになる。
ライブ当日、ファンファーレの音が止んだ後に「Can!do!Can!go!」のイントロが流れ、TravisJapanが出てきた時に泣いた。そのあともたくさんのアイドルが自粛期間中にも関わらないくらいの輝きで登場してきて、あまりに綺麗すぎて泣いた。
Hi美の「みなみなサマー」の猪狩君の歌詞変更に泣いたし、美 少年の「Cosmic Melody」も感動した。TravisJapanがカバーした「Entertinment」も感動したし、新曲も感動した。とにかく感情が揺さぶられるのが久しぶりすぎて生きてる感覚をここで感じた。
2020年7月
ある日の昼にサマパラ配信のお知らせが来た。
まさかのTravisJapanはソロコンに驚いたし、中村海人バックなしにもっと驚いた。
その日から、いかに平日のライブを見るか考えたり、何公演見るか考えたりして、半月ほど遠足の前状態になった。
思えばこの頃からじゃニースのアイドルからの供給のお陰で、心が安定していた気がする。
あと、7月31日に美 少年主演の「真夏の少年」が始まった。
2020年8月
8月1日。トラジャ担の夏が始まった。
私は結局中村海人2公演、元太1公演、松倉1公演、宮近2公演見た。内容を書くと長くなるので書かないけれど、「配信ライブの良さ」を痛感する時間だった。
コロナ禍でライブができない。それを強みに変えたような斬新な演出(距離が近くて付き合っているような感覚になる、オタク全員最前列等)で、
「生のライブは良いのだろうけど、これはこれですごくいい」となった。
とにかく「コロナ禍だからできたこと」なのだろうと思ったし、本当に毎日楽しみで仕方なかった。
そしてさらに中止になっていたENTER1234567が配信ライブになることが決定した。
2020年9月
ほぼ幼馴染の友人の友人にトラジャ担がいることが判明して、幼馴染づてで知り合う。
同志に出会うとオタクは加速する。9月1週目で会ってデュアルで「ぷれぜんと」を見せてもらい、ENTERの配信を一緒に見る約束をする。
配信ライブの良いところって少し気になってる人も購入して視聴できるし、当落がないので全員見られることだと思う。
ENTERはすごく楽しかったし全公演見た。これは配信にならなかったら見られなかった(おそらく映像化もない)と思うと怖くなった。
生で見るライブの強みと、配信ライブの強みは全然違うので、この短期間でこんなものを作り出したトラジャはすごいと思った。
あと特筆すべきは7月末から毎週の楽しみになっていた美 少年主演の「真夏の少年」が終わった。戦争のことを大学では勉強していたので割と入れ込んでみていた。
なんというか、幼い頃からジャニーズの世界にいるこの少年たちは、おそらく私たちが過ごせた「学生としての青春」は奪われていたのだろうと思う。なので、この夏ずっとそんな少年たちがひたむきに青春している姿を見られて感慨深い気持ちになった。
美少年はキラキラしていた。
2020年10月
10月27日、仕事中に「虎者の中で全国ツアーのサプライズ発表があった」と知る。
エンター終了後から楽しみを失っていた私はまた生きる希望を見つけた。
配信ライブがずっと続いていたので何もない期間が少し辛かった。
2020年11月
元太、朝顔の1話目出演。しめちゃん、ライアーライアー出演発表など、個人仕事の発表が多くてうれしい。
9月にできた如恵留担の友人による如恵留くん誕生日会を開催する。
こういうのって1人じゃできないし、まずジャニーズを好きじゃなかったらできないよなと思う。
2020年12月
ここで12月に戻ってこれました。
本当に濃い1年だった。こんなに苦しいことが起きているのに、12月現在、
やっぱり「すごくいい一年だった」と思えている。それは紛れもなくジャニーズ事務所と、ジャニーズのアイドルの方々のおかげだと思う。
人は楽しみがなくても生きることはできるけれど、生きる意味があるかといわれると「ハイ」とは言えないと思う。まさに4月ごろはそのような感じでずっと陰鬱な気持ちで、苦しかったけれど、アイドルがキラキラしているだけでこんなにも素晴らしいのかと再確認した。
キスマイ、もとい舞祭組が私をジャニーズに導いてくれて、2020年はSNS上ではあるけれど声をかけてくれる人たちと出会えた。そんなキスマイが可愛がっているTravisJapanと出会って友達が増えた。
やっぱり2020年を「いい一年だった」と締め括るには苦しんだ方々が多すぎて難しいけれど、そんな状況に光を指してくれたジャニーズ事務所、ジャニーズのアイドル達、TravisJapanの皆に、「あなたたちのおかげで忘れたくない1年になりました」と伝えたいです。
2021年、まだ未曽有の出来事の渦中ですが、もっと良い一年になる気しかしません。
よろしくジャニーズ!
2020.12