多分忘れてはいけない日、2022年3月3日

 

 

 

 

私事から始めます。

2020年3月4日の朝、ケータイを見たら「ハケンの品格2 中村海人出演決定」というニュースがあって、「私はこの人を応援しよう」と思った。

 

2022年3月4日。オタク3年目の朝。

どんなふうに迎えようかな、これからもたくさん楽しいことがあると良いな、と思っていた。

結果、ほとんど眠らずに朝を迎え、仕事中に何回か泣いてしまう(もちろん一人の時に)3年目になった。

 

 

3月3日にトラビスジャパンが緊急でインスタライブをやるといった。

いつもならアーカイブの有無については特に事前に触れないし、割とさらっとやるのに今回は「絶対に見て」という強い希望を各々のブログでアップしていた。

 

アーカイブを残さない理由はわからないけれど、「誰も取りこぼさない」をモットーにしたような優しいグループなので、「ツアーの発表だけど、なるべく多くのファンと一緒に時間を過ごして報告したいのかな」と思ってにこにこしていた。

ただ、今までもさんざんカウントダウンをして節分のカウントダウンだったり、何度もずっこけてきたので、またひな祭り配信だったりしてとも思った。

どちらにしろわくわくしていた。

 

 

21時になり配信開始。

いつも通り明るい空気だが、今思うと作られた空間という感じがした。

「トラジャ重大発表」と題され、コメント欄も「ツアー?」「デビュー?」と沸き立っていった。

ただ、宮近さんの手に持たれた数枚の紙。「間違えちゃいけないから」と言っていて、そんなに難しいことをいうのか、、?と疑っていた。

 

「僕たちは3月下旬から」

この瞬間、3月下旬からツアー?当落とか準備期間なくない?と思った。

「ロサンゼルスに行くことになりました」

ロサンゼルスでライブ?

「修行しに行くことになりました」

 

ここで大きく心臓が鳴ったのが分かった。

 

「向こうに行ってどれくらいの期間いるのか。

 帰ってくる予定はないです。」

 

今打ちながら本当に胸が苦しくなるというか、不安な気持ちになるというか、

思い出したくない瞬間に感じてしまった。

 

現場発表だと思って手帳を急いで開いて書いた文言。

悲しいね。オタクの予定ではなかった。

 

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多分喜ばしいことなんだけど、祝福して元気に送り出すのが正解だってわかってるけど、全然無理だ。

 

嬉しい話(現場発表、新曲発表)をしているときの彼らを知っている。

その時の空気と全然違う。

異様に物々しい空気なのに明るくふるまっている。

その渦巻く空気が読み取れてしまって辛かった。

 

 

ずっと画面の向こうもメンバーは夢物語を語っている。

一方私はずっとライブ開始数分から取り残されている。

アーカイブが残らないためひと時も目を離せず、ツイッターを見てみんながどんな反応をしているのか確認できないのもつらかった。

 

もしかしたらみんな歓喜してるかも。私だけ取り残されてるかも。

私だけ不安かも。私だけ悲しんでるかも。

 

自分の感情と、ほかのファンの感情と、トラジャの「今見せている様子」と。

物凄く作り上げた物語っぽかった。というかこれがフィクションの映画とかなら良かった。登場人物にどんなに不条理なことが降り注いでも、出演者の生活に実際に起こるわけじゃないから。

 

 

取り残されてるのに次々話は進む。

ロスでは一軒家を借りて共同生活をする。

ジャニーズJr.チャンネルは継続。ウェブも継続。島動画も継続。

正直、ロスにまで行くのにそれは続けるんだ、、と思った。

 

「+81は詳細が決まるまで後輩が引き継ぐ」

これは相当きつかった。

なにわ男子がデビューしたとき、ほかのグループは現場があって、トラジャだけ何もなくて不安だった。

そんな時、「彼らが最初に集められた理由」である”ダンス”のチャンネル、もっと言うと「彼らのためのダンスチャンネル」ができたことは、大きな希望だった。

初めて動画が上がった日を覚えてるし、何回もダンス動画を見た。

彼らと、ダンサーと、ファンのかけがえのない空間だった。

 

すべては彼らの考えに基づくのでオタクが何を言ってもどうにもならにけど、

「彼らの努力でつかみ取ったダンスチャンネルに後輩が侵入してきてまで彼らは渡米したかったのか」と思った。

 

 

そこから意思表明だったり、底抜けに明るい感じのスクショタイムだったり、

正直苦しすぎて思い出したくない時間だった。

 

中村担なので中村くんについて。

いつも不機嫌になりやすかったり、感情が顔や態度に出て、それがメンバーや視聴者に伝わっていた貴方が、率先して明るく振舞ってインスタライブを進行していたのは嬉しかった。

 

 

ライブ終了後。泣きつかれてツイッターを見ると案の定阿鼻叫喚だった。

「トラジャすごい!がんばれー!」と言っている人は正直一人もいなかった。

多分それは私がトラビスジャパンのことを好きな人しかフォローしてないから。

 

昨晩はみなただただ不安という空気だった。

私はずっと心拍数が収まらないし、

目をつぶると「日本じゃダメだったのかな」「ジャニーズっぽい彼らのコンサートに行ってみたかったな」「デビューとかアリーナとかドームとか、そういうところの規模で考えてなかったのかな」と、頭が休まることはなく、結局ほとんど眠れなかった。

ツイッターをフォローしている人たちのツイキャスだけが救いだった。

 

 

 

朝になると昨日より考えがまとまって、より「不安」が浮き彫り立った。

「デビューとかアリーナとかドームとか、そういうところの規模で考えてなかったのかな」

これについて昨日からずっと考えてるけど、たぶんそんなことはない。

この二年、彼らをずっと見てきた。短い期間だけど、それらを達成したいというのは感じていた。

 

 

ジャニーズの伝統に則って、ジャニーズとしてショーをして、

本当にファンに対して優しいグループだと思う。

だからこそ、「海外に行ってダンスコンテストに出場」みたいな、「ジャニーズであることを隠して”本物になる”」みたいなところに引っかかってるのかもしれない。

 

「この渡米はファンの人に素晴らしいものを見せるため」というニュアンスのことを何度も言っていた。

私が求めてたものって何だろう。

私が見たかった幸せな光景って何だろう。

彼らがアリーナツアーをしている光景。

ドームツアー決定して、東京ドームの真ん中で踊る光景。

デビューが決定した光景、CDが売られている光景。

こういう光景だった。

勝手に「一緒の光景を見て彼らと喜びと幸福を分かち合える」とインスタライブ前までは思っていたけど、ものの一時間の配信で違うものに変わった気がした。

 

 

とどめは朝刊。

グループ主演の舞台をあんなにたくさんの公演数こなしたり、ソロコンサートをやったり、地上波にそれぞれ出たり、映画主演を務めたり。

2年間オタクをしてきたけどどんな2年間より一瞬で過ぎていくほどトラジャがくれたものは素晴らしかったし、幸せにしてもらえていた。

この期間は何だったんだろう。彼らと、彼らを応援する人たちは何だったんだろう。

しかも、そこで培ってきたもの、レギュラーの番組などすべて終了させ、退路を断っての渡米。

そんなに苦しいことってある?それでも本当に渡米したいなら応援するしかないけど。

 

 

私が好きなトラジャって、みんな仲良しで可愛くて優しくて表情がコロコロ変わって、楽しそうにダンスを踊って目が離せない、ジャニーズのアイドルのトラジャだ。

 

年も近いし、すごくファンとの距離を大事にしてくれるグループだからこそ、身近に感じられて大好きだ。

こんな形で突き放されると思わなかった。

渡米してもいいから、帰ってきたとき何も変わらないトラジャのままでいてほしい。

 

 

 

正直まだ出国もしてないし、期間もわからない、どうなるかもどうなって帰ってくるかもわからない未だからこそ、数年後にこのブログを自分で読んで「何をこんなに思い詰めてるのか、、」とあきれたくて素直な今の気持ちを書いてみた。

早くこの「渡米物語」の結末に飛びたい!!

 

 

 

2022.3.4